ついに、関ヶ原へテレビロケで伺った時以来の薩摩琵琶弾奏を22年ぶりに行うこととなりました。
前回は平成12年、関ヶ原合戦400年を記念する特別番組でKKB鹿児島放送が制作。
あくまでもテレビ収録のため撮影時の弾奏は非公開。笹尾山の石田三成陣地跡、徳川家康の決戦地など数カ所での弾奏シーンの収録でしたが、実際に合戦の行われた古戦場で戦記物を弾奏するということがどのような事態を引き起こすのか、当時の自分は全く予測もしていないことでした。
撮影当日早朝3時、朝靄の立ち込める石田三成陣地跡の笹尾山で琵琶を弾き始めると、辺りは一層と靄が立ち込め、夢か現実かわからない中、見たことも聞いたこともない武士の雄叫びや戦場のざわめき、馬の嗎、蹄の音、刀や槍のぶつかる音、鉄砲の音などがリアルに聞こえ、かび臭い具足、甲冑の匂いなどを感じたような気がしました。
決戦地の辻で弾くシーンの時も、連中はやってきました。やって来るというよりは降って来る感じです。そして自分は、その日の夕方から具合が悪くなり高熱で丸一日ホテルのベットから動けなくなってしまったのです。
その後、合戦物を弾くたびに、そのようなシーンが現れるようになり、今では降神・昇神の儀と同じように行い、弔い・追悼の意を心から表して弾奏することができるようになりました。
今回はせっかくなので島津義弘公自ら作詞された「小敦盛」と義弘公が直接関わった戦「木崎原合戦」などを弾奏しようと考えています。
多数ご来場を心からお待ちしております。
日時:令和4年10月15日(土)18:00〜19:00
場所:岐阜関ヶ原古戦場記念館 前庭広場
主催:関ヶ原合戦祭り実行委員会(関ヶ原町地域振興課)☎︎0584-43-1112
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